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(3)つい爆弾釣りに惹かれ、そして得たもの

このバネカゴ仕掛けでの釣行は、2015年10月頃からである。この仕掛けに採用した円錐ウキは1号、現在のフカセ釣りの流行りから言うとかなり鈍感な方と言えよう。「0」、「00」、「G」、「B」と感度がある中で、1号は鈍感すぎてどうなのかと不安だったが、このバネカゴ仕掛けでは、1号未満では沈んでしまい致し方なかった。

 

木材港で出会ったHさんは、いわゆる爆弾釣りの名人であり、私の目の前で、羨ましいほどアタリを楽しんでおられた。木っ端や手のひら程度がガンガン釣れるのである。その頃はまだ、自分のバネカゴ仕掛けが半信半疑だったので、即、爆弾釣りに惹かれた。

 

次の釣行では、Hさんから、爆弾釣りの仕掛けや、エサ(団子)の配合、素早く針に餌を付ける方法など詳しく教えていただいた。情けないが、その次の釣行からは爆弾釣りに転向したほどだった。Hさんは、オモリの重さで遠投されていたので、その手作りのウキはおそらく、5号以上だと思われた。爆弾針も手作りで、6本針を結んでいたハリスは、いくら使い続けてもよじれないパッツンパッツンの固いハリスだった。何とかというメーカーの何号かまで口にされたが、触らせていただいた手触りの感覚で早速、適当に5号を購入し手作りした。(実際Hさんが使用しているハリスは8号程度だと思う。)そして色々試したが、なかなか大物は釣れなかった。よくよくHさんから話を伺うと、Hさんのホームグランドは、なんとウィークデーに行く瀬渡しの桜島で大物をゲットしているのだと仰る。いつもお会いしている堤防(木材港)は、手作りのウキ等のテスト釣行であるとのこと。何ともガッカリした。これではこの堤防での爆弾釣りは、大物はほとんど望めないらしいことがわかった。(周りの他の爆弾釣り師が、大物をゲットしたところを見たことがなかった。)

 

しかし、私のバネカゴ仕掛けでは確かに、この堤防で33センチオーバーをゲットできたのである。思い返せば、Hさんは私のバネカゴの仕掛けについてかなり興味をもっておられたような気がする。何故なら、お会いするたびにバネカゴの釣果や、仕組みやその調整方法についてお尋ねになられていたからだ。やはり、このバネカゴ仕掛けは、なかなか的を得ていたのかもしれないと、私の中では確信に変わりつつあった。しかも、爆弾釣りの感度の悪い5号以上のウキであろうとパッツンパッツンの針付け用の8号のハリスであろうとクロの食い付きにはあまり影響しないのだということも学べたのである。